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不運にもほどがある |
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・知人の友人の話。仮に知人をA、その友人をBとする。Aから聞いた話。
二人で歩きながら話していたら飛行船が飛んでいた。とたんに会話が止まり、
B「ねえ……あれ、見える?」
A「?」
B「(こわごわ指差し)あの……あれ……」
A「うん。え、あの飛行船じゃなくて?何?」
B「ひこうせん??」
A「飛行船」
B「え?」
A「え?」
B「え?」
A「え?……えええええ!?」
つまり、Bは飛行船自体を、もっと言うと飛行船という単語すら、もう存在丸ごと知らなかった。それまでの20年以上にもなる人生の中で、Bの周りの人も含めてそれに触れたことが一度もなかった。
事情がわかったAが大笑いしつつ後で聞き出したところによると「あんな巨大で奇怪なものが出現しているのに誰も反応しない、これは、自分がおかしくなってしまって(あるいは、あれが何か異世界の物体で)他の人には見えていないのではないか」と思ったらしい。
かわいそうだけど(でも面白いけど)これは防ぎようがない。だって知らないんだもん。
小さい頃にああいうものに興味がなければヒコーキの図鑑なんて見ないだろうし、今時実物を見る機会なんてそう多くはないし、話題に上ることはもっとないだろう。にもかかわらず、あれを知らない人がいるとはわりと誰も思っていない。
ものすごい確率で飛行船に出逢わないまま大人になって、それでいきなりあんなもんがビルの陰からぬぼーっと出てきたら、それは相当びっくりしたと思います。
・知人の話。Cとする。
Cが中学生の時って言ってたか高校か忘れたけど、「無」という漢字を見て愕然としたそうだ。
縦棒が4本もあるのだ。
それまでずっと3本だと思い込んでいて、ということは手書きでも3本で書いてたはずで、うわああああ!
反射的に「俺は悪くない!」と思ったそうだ。今までで誰か直せよ、せめて先生でも何でも誰かいるだろと。
でも言われてみると「無」の字を意識して手書きで書くことってあまりないかもしれない。今だって「あまり無い」とは変換しなかった。中高生ならなおさらかも。今時、ムは単語の頭につかないとなかなか漢字では書かない。
それに、手書きでのこの手のミスは勢いというか流れで何となくさらっと読めちゃう。
にしても、点は4つ書いていたそうだからよくわからない。.|.|.|.みたいに奇数でシンメトリックで気持ちよかったんだろうか。
死 |
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人が死ぬ瞬間を見たことは今まで一度しかない。父方の祖父の時だ。
それだって別に「今死んだ」というはっきりした境目を確認したわけじゃなくて、睫毛反射がなくなりましたとか心臓が止まりましたとか(さらにそれだって、ピッピッ、ピッ、ピーーーー……みたいなのがあったわけじゃない)、少なくとも傍目にはゆっくり死んでゆっくり冷たくなっていった。
だから見たじゃなくて立ち会ったとだけ言うべきかもしれない。看取ったと言えるほどのこともしなかった。
映画なんかでは派手に油を焚いて建物や車が吹っ飛んだりするけど、実際は銃器だってあんなに派手な閃光や煙を出しやすい火薬は使うはずがないし(だってあれじゃ敵に見つかるでしょう。夜ならともかく昼間にあれはないと思う。爆弾、特にナパーム弾や核爆弾の類はまた別)、たいていの交通事故だってどしん、ぐちゃ、うー、ヒクヒク、終わり、だろうし。
何か大きな抗えない作用があると、動物ってわりとあっさり死ぬ。時にそれが物理的・生理的な作用でなくても。
そうじゃなく派手に死ぬとやっぱり印象が強いと言うか「悲劇的で、見てる人の心を打つ ≒ かっこいい」。本人はそれどころじゃないだろうけどな。
わざわざ人間の派手な死に絡む行動を起こす人は、自分が死ぬ場合はどうせ死ぬならそうありたいと思うのか、自分は死なないと思ってるのか。
死なないと思ってるならまだ健康的な気がする。いや諸々健康だから生きてるとかそういうのはなしで。
あ、言うまでもありませんが法による死に関わる人たちは全然別です。あれもすごい仕事だ。
そうは思わない文化もあるから、じゃないでしょうか |
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Quote |
横からですが。
人間は理性と知性を有する動物です、考えて相手に伝える手段を持っています、話し合いでは駄目なのでしょうか。 (zig5z7略) 殺人も、相手の文化を消滅させる事も、優劣をつける問題ではなくどちらも人としてやってはいけない事に変りはないと思います。
理性や知性が時に動物としての本能を越えて歪みうるからこそ、話にならん、殺せ、となるので、つまり「人が人であるからこそ」戦争は起こる、と考えています。
自分の心の中に住む悪魔、が「やっちまえよ」と囁く時、自分の心の中に住む天使、も「やっちまえよ」と囁いたら、それはやっちゃうんじゃないでしょうか。
Re: 優しさを感じるとき
Re: 軽くなりました
カジキ |
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日記 金曜 |
次の3つの野球チーム名がややこしい。
・マーリンズ (Marlins)
・マリナーズ (Mariners)
・マリーンズ (Marines)
それぞれ、フロリダとシアトルと千葉にあって、意味はマカジキと水兵と海兵隊だ。俺は生き物のチーム名が好きなので、この中ではマーリンズを支持したい(水兵だって生き物だが)。魚類を名前に付けるチームが広島以外にあったなんて。
関係ないけどカジキは梶木と書くそうだ。魚類とは思えない漢字の当て方、ていうか名字じゃないか。
さらに関係ないけどマーリンを検索しようとするとGoogleが気を利かせてマリーンも候補に入れてくれる。、こっちは真梶木としてのマーリンについて知りたいので、正直言って迷惑だ。
メロディー |
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メロディーもコード進行ももう書き尽くされた、という絶望が語られてからずいぶん経つようだ。
もしそれが本当なら、サンプリングやリミックスの勃興も無理もない気がする。既にあるものを何とかして使い回すしかないもの。
小室哲哉が、自分が得意とする転調について冗談まじりに「あれはシンセのトランスポーズボタンを押したらああなっただけなんですよ」と語っていたことがある。
J-POPによくある、音程感はあるけどずーっと同じ音でリズミックに歌詞を乗せていって(時に、韻を多用して)あとに続くサビのメロディーの印象を高める手法も、単に、一曲通して書く分の材料がもうないだけなのかもしれない。
これなら、歌の音質が違えば3分間くらいだったら何とかもつ。声自体の質もそうだけど、音響的に見れば歌詞は音質の変化だ。歌詞に言葉としての意味や物語を感じられれば聞いてる方の意識はそっちに行くからなおさら。
この手法は「歌うのが難しい部分が減るからカラオケで歌いやすい」というのもあるのかもだけど。
ラップは「単に金がなくて、片手でラジカセを担いで自己紹介やメッセージを乗せてしゃべっていた」というのがあるだろうからまた違うのかも。
偏見か。
偏見ついでに、この時、もう片方の手で自分のキンタマをごっそり掴んで大股のガニ股でのっしのっしと歩き回るとすごく70-80's。キャップのツバは斜め後ろ。これが斜め前で上げめだと時代がちょっと下る。